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蜂の子の唐揚げの作り方

蜂の子料理は佃煮が有名ですが、油で揚げた素揚げや唐揚げも一般的な食べ方です。
蜂の子は虫の見た目とは裏腹に、とても淡白で上品な味をしています。
蜂の子の素揚げや唐揚げは、淡白な蜂の子本来の味が楽しめる人気の調理法です。

蜂の子の素揚げ

一番シンプルで、蜂の子そのものの味が楽しめる調理法が素揚げです。天ぷらなどと違って粉をつけず、そのまま油で揚げます。

素揚げの材料

  • 蜂の子 お好みの量
  • サラダ油などの揚げ油 適量
  • 塩、醤油など お好みで

素揚げの作り方

  1. 生の蜂の子を使用する場合は、巣から取り出した蜂の子を流水で洗った後、キッチンペーパーなどで表面の水分を取ります。
  2. 油は160℃程度の低めの温度にして、蜂の子をそのまま揚げます。
    油の温度が高くなりすぎると蜂の子の身が裂けてしまうので、温度に気をつけながら表面がカリッとなるまで揚げます。
  3. 火が通ったら、網やキッチンペーパーで油を切り、塩や醤油、こしょうなどお好みの味付けをして出来上がりです。

冷凍の蜂の子は凍ったまま使う

冷凍の蜂の子を使用する場合は、解凍せずにそのまま使用しましょう。キッチンペーパーなどで表面の余分な水分を取ってから油に入れます。
冷凍の過程で水分が膨張するため、蜂の子の細胞膜が壊れており、解凍すると蜂の子の栄養素や旨味が水分と一緒に流れ出てしまいます。解凍すると表面が水っぽくなるため、揚げる際に油がはねる危険性も高くなります。

蜂の子の唐揚げ

から揚げ粉や片栗粉を使った蜂の子の唐揚げも、美味しく食べられる調理法です。

蜂の子の唐揚げの材料

  • 蜂の子 お好みの量
  • から揚げ粉や片栗粉 適量
  • サラダ油などの揚げ油 適量

唐揚げの作り方

  1. 素揚げと同じく、生の蜂の子は流水で洗い、水分をキッチンペーパーなどで取っておきます。
  2. 水で溶いたから揚げ粉をつけるか片栗粉をまぶした蜂の子を160℃程度の低めの温度でじっくり揚げます。
  3. 表面がきつね色になり、カリッと揚がったら出来上がりです。網やキッチンペーパーで油を切り、お好みで塩などを振って食べます。

素揚げと同じく、冷凍の蜂の子を使う場合は、解凍せずに冷凍や半冷凍の状態で使うと油のはねが減ります。

蜂の子の竜田揚げ

醤油やみりんなどで下味をつけた竜田揚げもお勧めです。

竜田揚げの材料

  • 蜂の子 200g
  • 醤油 大さじ2
  • 料理酒 大さじ1
  • みりん 小さじ1
  • しょうが すりおろし 1片分
  • 片栗粉 大さじ3
  • サラダ油などの揚げ油 適量

竜田揚げの作り方

  1. 生の蜂の子は流水で洗い、水分をキッチンペーパーなどで取っておきます。冷凍蜂の子も余分な水分を取ります。
  2. ボウルなどに調味料と蜂の子を入れて混ぜ、10分以上漬けて下味をつけます。
  3. 濃い味付けが好みなら、長めに漬けておきます。
  4. 下味をつけた蜂の子に片栗粉をまんべんなくまぶして油で揚げます。 油の温度は、素揚げなどと同じく160℃程度です。
    きつね色に揚がったら、網やキッチンペーパーで油を切って出来上がりです。

蜂の子の味

蜂の子はたんぱくで上品な味

蜂の子は、幼虫の見た目とは裏腹に、非常に淡白で上品な味をしています。タラの白子、鶏卵の卵焼きによく例えられ、ナッツのような風味があるともいわれます。蜂の子の揚げ物は、蜂の子本来の淡白な味を楽しむのに適した調理法です。

成長段階によって味や食感が違う

蜂の子には、幼虫、サナギになる直前の前蛹、サナギ、成虫に近い個体といった成長段階の異なる個体が含まれており、それぞれの段階で味に違いがあります。サナギは幼虫などのプチッとした食感が弱まり、よりなめらかな舌触りです。成虫に近くなると、小エビのようなサクサクとした食感が生まれます。こうした味の違いを確かめるのも、蜂の子料理の楽しみのひとつです。

調理前の下処理

蜂の子の揚げ物をより美味しくするためには、調理前の下処理が重要です。
サナギなどと比べて幼虫段階の蜂の子は食感が悪く、味にクセがあるといわれますが、下処理を行うことでより美味しく食べることができます。

幼虫は内臓部分にクセがある

蜂の幼虫には身体の中央に黒い内臓部分があり、幼虫のエサになった昆虫の殻や排泄物が含まれています。この内臓部分がジャリジャリとした食感や苦味などのクセの原因です。内臓部分の食感や苦味が好きな人もいますが、基本的には取り除いた方が美味とされます。
蜂の幼虫は、サナギになる段階で内臓の内容物をすべて体外に排出します。幼虫が排泄するのは生涯でこの一回だけです。このため、サナギになる直前の前蛹やサナギには、幼虫にあった黒い内臓部分がなく、下処理の必要もありません。

幼虫の内臓部分を取り除く方法

内臓を取り除くには、軽く下茹でしてから手作業で取り除く方法があります。よりクセをなくしたい場合は、生のうちに取り除く方法もありますが、生の蜂の子は身が柔らかく、処理に手間がかかります。
他の方法としては、10分程茹でるかフライパンで炒めるなど、よく火を通すことで内臓部分が外に出てくるので、その状態で取り除く方法もあります。
手間はかかりますが、幼虫の内臓を取り除くことで、より蜂の子の淡白な味を楽しむことができます。

まとめ

蜂の子は淡白で上品な味をしており、油で揚げると表面はカリッと、中はなめらかで非常に美味しく食べられます。
油の温度は低めの160℃程度で揚げ、蜂の子の身が裂けてしまわないよう気をつけましょう。
素揚げ、唐揚げ、竜田揚げなどの揚げ方があり、お好みの調理法で蜂の子の味を楽しめます。

冷凍の蜂の子を使用する場合は、解凍すると栄養素が流れてしまい、油がはねる危険も高くなるため、冷凍のまま使うことをお勧めします。

蜂の子の幼虫には、味のクセを生む内臓部分があるため、下処理して取り除いておくとより美味しく食べられます。

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