蜂の子は風邪を予防する
悪化すると生活に支障をきたすため、なるべく予防したい風邪。風邪を引かないためには、健康な身体を維持して免疫力を高めることが重要です。
古くから滋養強壮に効果的な健康食品として親しまれてきた「蜂の子」には、風邪予防に役立つ成分が豊富に含まれています。
風邪予防には免疫力が重要
風邪の予防には、うがい、手洗いをしてウイルスを身体に入れないよう注意すると共に、免疫力を高めてウイルスに負けない身体をつくることが重要です。
免疫機能は、身体の機能を無意識のうちに調整している自律神経と深く関係しています。
過度なストレスや睡眠不足で自律神経の交感神経・副交感神経のバランスが乱れると、免疫細胞がうまく働かなくなり、免疫力が低下します。
蜂の子には、免疫機能に不可欠な成分が豊富に含まれています。蜂の子に含まれる成分には、質の高い睡眠を促す効果、ストレス軽減効果、血行促進効果などがあり、免疫力向上に役立ちます。
風邪予防に効果的な蜂の子成分
免疫力を高めて風邪の予防に役立つ蜂の子の成分を、それぞれ詳しくみていきましょう。
風邪予防に効果的なアミノ酸
蜂の子には、風邪予防に役立つタンパク質が豊富に含まれています。
タンパク質を構成するアミノ酸のうち、身体で合成できず食物から摂取する必要があるものを必須アミノ酸といいます。
蜂の子には9種類ある必須アミノ酸の全てが含まれています。
リンパ球・顆粒球など免疫機能を担う細胞は数多くありますが、これらはアミノ酸から再合成されたタンパク質が主原料です。免疫機能の基礎となる抗原や捕体といった物質も全てタンパク質で出来ています。
タンパク質の不足は、免疫細胞の減少につながり、免疫力低下をもたらします。栄養が十分でない開発途上国では、栄養不良が免疫不全の主な原因です。タンパク質をとらない無理なダイエットは、免疫力を低下させることが研究でも明らかになっています。
健康な身体を維持し、疲労を回復することは、風邪予防に重要です。
バリン・ロイシン・イソロイシンは筋肉の主成分となる必須アミノ酸で、丈夫な身体をつくるのに役立ちます。
イソロイシンは、筋肉のエネルギー源となるグリコーゲンを貯蔵する働きもあります。グリコーゲンは筋肉の疲労回復に重要です。イソロイシンは脳の疲労感を軽減する効果もあります。
フェニルアラニンは必須アミノ酸のひとつで、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンといった神経伝達物質の材料になります。これらはストレスホルモンとも呼ばれ、ストレスの対処に役立ちます。フェニルアラニンは自律神経のバランス維持を助ける働きがあり、免疫力を高めて風邪予防に役立ちます。
トリプトファンは必須アミノ酸のひとつで、体内でセロトニンとメラトニンの材料になります。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、ドーパミンやノルアドレナリンなどのストレスホルモンを調節し、ストレスを軽減して自律神経のバランス維持に役立ちます。
メラトニンは体内時計のリズムを調整する物質で、深い睡眠を促す効果があります。メラトニンは、幼児期に最も多く分泌され、歳を取るごとに分泌量が減少します。歳を取ると睡眠時間が短くなるのはこのためです。
風邪予防に十分な睡眠は不可欠です。トリプトファンは自律神経を調整する効果と睡眠改善効果から、免疫力向上に役立ちます。
メチオニンは必須アミノ酸のひとつで、ドーパミンやセロトニンの生成を促進して自律神経のバランス維持に役立ちます。メチオニンには、血液中のコレステロール値を下げる働きや、身体の中の毒素や老廃物のもとになる活性酸素を取り除く作用もあります。
グリシンは血管を拡張する作用がある必須アミノ酸です。グリシンには高い安眠効果も確認されています。グリシンは血管を拡張して、入眠時に体内の熱を放出する働きがあります。入眠時の体温低下は自然な睡眠を促します。この睡眠改善効果と血行促進効果により、グリシンは免疫力の向上に役立ちます。
チロシンはアミノ酸の一種で、ストレスや疲労を和らげる効果があります。ストレス条件下の人間にチロシンを投与した実験で、気分や認識作用の改善がみられたとの報告があります。チロシンはアドレナリンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の材料になり、神経機能を調節してストレスを軽減する効果があります。
アルギニンはアミノ酸の一種で、体内で一酸化窒素を生成するための材料になります。一酸化窒素には、血管を拡張して血行を促進する作用があります。
アルギニンには、免疫細胞のひとつマクロファージの機能を活性化する働きもあります。
セリンは、実験で良質な睡眠をもたらす効果が確認されているアミノ酸です。セリンは神経細胞や神経伝達物質の生成に必要で、自律神経のバランス維持にも役立ちます。
風邪予防に効果的なビタミン
蜂の子には、風邪予防に役立つビタミン類が含まれています。
蜂の子には、風邪予防に役立つことで有名なビタミンCが含まれています。身体の中にウイルスが入ると、インターフェロンという物質がウイルスの増殖を阻止するために分泌されます。ビタミンCはこのインターフェロンの生成に不可欠です。
ビタミンCは、ストレスに対抗するために分泌される副腎皮質ホルモンの生成にも使われます。ビタミンCはストレス軽減を助け、自律神経のバランス維持に役立ちます。
ビタミンB1とビタミンB2は、糖・脂質・タンパク質をエネルギーに変換するのに必要で、脳のエネルギー不足からくるストレスを軽減します。ビタミンB1には神経を正常に働かせ、自律神経のバランスを維持する作用もあり、免疫力低下を防ぎます。
ナイアシンはビタミンの一種です。毛細血管を拡張する作用のほか、悪玉コレステロールの値を低下させる効果があり、血行促進に役立ちます。
パントテン酸はビタミンB群に含まれる成分です。ストレスを和らげる副腎皮質ホルモンの働きを助け、ストレス軽減に役立ちます。パントテン酸が不足すると、疲労、頭痛、不眠、食欲不振といった悪影響があります。
ピリドキシンは蜂の子に含まれるビタミンです。赤血球生成を促すなど多様な働きをしますが、免疫システムのバランスを助ける働きもあります。
風邪予防に効果的なミネラル
蜂の子には免疫機能に必須のミネラルが含まれており、風邪予防に役立ちます。
亜鉛は免疫細胞生成に不可欠です。亜鉛が不足すると、免疫細胞を生産する胸腺が小さくなり、免疫不全を引き起こします。
亜鉛は、ビタミンCや動物性タンパク質と同時に摂取すると吸収率が上がるという特徴があります。これらを同時に摂取できる蜂の子は、亜鉛摂取に適しています。
蜂の子に含まれる鉄・銅の摂取は、免疫機能に重要です。
鉄が不足すると、免疫細胞であるT細胞の数が減少することが分かっています。リンパ球の機能も低下し、免疫力が低下します。
銅の欠乏でもT細胞が減少します。白血球の減少や殺菌能力の低下も起こります。
カルシウムは精神の安定に重要なことがよく知られています。神経の伝達を正常に保つ効果や、ストレスを和らげる効果があります。
マグネシウムはセロトニンなど神経に関わる物質を作るのに必須です。
これらはストレスの軽減や自律神経のバランス維持に役立ち、免疫力を向上させます。
風邪予防に効果的な蜂の子成分をみてきました。
成分はそれぞれ有効ですが、これら数多くの成分を一つの食品からまとめて摂取できるのが、蜂の子の大きな利点です。
風邪予防には蜂の子
蜂の子には、風邪予防に効果的な栄養素が豊富に含まれています。
免疫機能に必須の栄養素のほか、質の良い睡眠を促す成分、ストレスを軽減する成分、血行を促進する成分、疲労回復に役立つ成分が含まれており、免疫力向上に役立ちます。
風邪に負けない丈夫な身体をつくるために、いちど蜂の子を試してみることをお勧めします。