蜂の子料理の簡単レシピ

蜂の子料理の簡単レシピ

蜂の子は、滋養強壮に効果的な健康食品として古くから食されてきました。蜂の子は高級珍味としても知られ、とても淡白で上品な味をしています。蜂の子の調理法としては佃煮が最も有名で、炒め物や唐揚げ、炊き込みご飯といった食べ方も一般的です。今回は、これら蜂の子料理の簡単レシピをご紹介します。

蜂の子の佃煮

蜂の子料理の定番といえば佃煮です。蜂の子の佃煮は、江戸時代の文献にも記載されている伝統的な調理法です。蜂の子の佃煮は缶詰や瓶詰の製品が流通していますが、蜂の子があれば自宅でも簡単に作ることができます。

材料

蜂の子 400g
砂糖 大さじ4
醤油 大さじ4
みりん 大さじ2
酒 大さじ2
サラダ油 適量

作り方

(1) フライパンに油を薄くひいて、火にかけます。

(2) 蜂の子を弱火で炒めます。蜂の子はとても柔らかく、箸で突くと肉が崩れてしまいます。フライパンを揺するようにして優しく炒めましょう。

(3) 表面がうっすらきつね色になったら、フライパンから取り出します。

(4) 調味料をフライパンに入れてひと煮立ちさせます。

(5) 先ほど炒めた蜂の子を調味料が入ったフライパンに入れ、軽く絡めて完成です。

蜂の子は、煮込むと食感が変わります。軽く調味料と絡める方法をご紹介しましたが、同じ材料を使ってしっかりと煮込む調理法もあります。
また、上記の材料のうち、砂糖をはちみつや水飴に変えて、照りを出すように煮込むと蜂の子の甘露煮が出来上がります。好みの味になるよう、調味料や煮込み方を工夫してみましょう。

佃煮の食べ方

佃煮は、蜂の子の淡白な味に醤油と砂糖の風味がマッチしており、人気の調理法です。そのまま酒の肴になるほか、ご飯のお供に最適といわれ、おにぎりの具にしても美味しく食べられます。また、ご飯に混ぜれば、蜂の子の混ぜご飯が簡単に出来上がります。蜂の子の佃煮を卵で包んだ料理を提供する料理店もあります。
蜂の子の佃煮は、こうしたさまざまな方法で食べられています。

蜂の子の炒め物

シンプルに炒めた蜂の子の炒め物も、一般的な調理法です。炒め物は、淡白な蜂の子の素材の味をそのまま楽しめます。炒め物の例として、蜂の子のバター炒めの作り方をご紹介します。

バター炒めの材料

 蜂の子 お好みの量
 バター 適量
 醤油 少々

作り方

(1) フライパンにバターを入れ、弱火にかけて溶かします。

(2) 蜂の子を入れ、優しく炒めます。フライパンを揺らして転がすように炒めましょう。

(3) きつね色になり、蜂の子の身に弾力が出てきたら、醤油を回し入れます。

(4) お好みで、黒こしょう、塩、七味などをかけて完成です。

バターの代わりにサラダ油やゴマ油を使っても構いませんし、おろしにんにくを入れてガーリックソテーにしても美味です。淡白な蜂の子は、さまざまな味付けによく合います。好みの味付けをして、蜂の子本来の味を楽しんでみてください。

蜂の子の唐揚げ

唐揚げや素揚げなどの揚げ物も、蜂の子の人気の食べ方です。炒め物と同じく、蜂の子本来の淡白な味が楽しめます。

唐揚げの材料

 蜂の子 お好みの量
 から揚げ粉や片栗粉 適量
 サラダ油などの揚げ油 適量

作り方

(1) 生の蜂の子は流水で洗い、キッチンペーパーなどで水気をよく取っておきます。冷凍の場合は解凍せずにそのまま使います。

(2) 油を火にかけ、弱火から中火で160℃程度の温度にします。

(3) 水で溶いた唐揚げ粉をつけるか、もしくは片栗粉をまぶした蜂の子を油に入れ、弱火でじっくり揚げます。火が強すぎると、蜂の子の身が破裂してしまいます。

(4) 表面がきつね色になり、蜂の子が浮かんできたら取り出して、油を切ります。

(5) 器に移して、お好みで塩や黒こしょうを振って完成です。

衣をつける上記の唐揚げのほか、衣をつけずにそのまま揚げる素揚げも人気の調理法です。醤油・酒・みりんなどで蜂の子に下味をつけ、衣をつけて揚げる竜田揚げにしても美味しく食べられます。

蜂の子の炊き込みご飯

蜂の子の炊き込みご飯も、伝統的な蜂の子の調理法です。岐阜県や静岡県、愛知県では蜂の子を「へぼ」と呼び、蜂の子の炊き込みご飯は「へぼめし」と呼ばれます。へぼめしは、これらの地域の名物郷土料理です。
蜂の子の炊き込みご飯の作り方は簡単で、通常の炊き込みご飯の具材として蜂の子を使うだけです。

材料

米 3合
蜂の子 100g
しめじなどのキノコ類 1パック
にんじん 1/2本
ゴボウ 1/2本
油揚げ 2枚
醤油 30cc
酒 50cc
みりん 50cc
だしの素 大さじ1
サラダ油 少々

作り方

(1) 蜂の子の身が崩れないよう、あらかじめ火を通します。フライパンに油をひいて、蜂の子を弱火で炒めます。表面に火が通ったら、火からおろします。

(2) ゴボウ、にんじん、キノコを細長く切ります。

(3) 米をとぎ、醤油、酒、みりん、だしの素を入れて、炊飯器の目盛りまで水を入れます。

(4) 米と具材をよく混ぜてから炊飯します。

こうした蜂の子以外の具材を入れる調理法のほか、蜂の子以外の具材を使わない炊き込みご飯の作り方もあります。

(1) 米3合に、蜂の子100g、醤油180cc、砂糖少々の割合で材料を準備します。

(2) 蜂の子を醤油と砂糖で炒りつけるように煮ます。

(3) ご飯を炊いて、炊き上がる直前に(2)で煮た蜂の子を入れてよく混ぜます。

(4) 再度ご飯を加熱し、醤油の香ばしい香りが立つまで火を加えて出来上がりです。

へぼめしは、江戸時代の文献にも記載されている伝統的な蜂の子の調理法です。地域の食文化を体験する意味でも、いちど食べてみることをお勧めします。

蜂の子の下処理

蜂の子の簡単レシピをご紹介してきましたが、蜂の巣に入った生の蜂の子を手に入れた場合は、調理する前に巣から蜂の子を取り出す必要があります。さらに幼虫の下処理を行うと、これらの料理がさらに美味しくなります。こうした調理前の下準備について解説します。

生の蜂の子を巣から取り出す

蜂の子は、蜂の巣の小部屋に一匹ずつ入っており、巣ごと蜂の子を購入した場合は、蜂の子をピンセットなどで取り出す必要があります。蜂の子は柔らかく簡単に潰れてしまうので、作業の際は注意が必要です。サナギが入っている小部屋には白い幕がかかっており、カッターなどで幕を剥がしながら取り出します。
取り出した蜂の子には、巣の破片などが付着しているため、流水で洗います。洗った後、キッチンペーパーなどで水気をよく取っておきます。

幼虫の内臓部分は味のクセを生む

蜂の子は巣から採取されるため、成長段階の異なる個体が混ざっています。このため、蜂の子には幼虫、サナギになる直前の前蛹、サナギ、成虫になる直前の個体が含まれます。このうち、幼虫には苦味などのクセがあり、食感も悪いといわれます。

幼虫の体の中心には、黒く太い内臓部分があり、幼虫のエサになった昆虫の殻や排泄物が溜まっています。この内臓部分が、味のクセやジャリジャリとした食感の原因になります。幼虫は、サナギになる直前に内臓の内容物をすべて体外に排出するため、幼虫以外の個体には黒い内臓部分がなく、下処理も必要ありません。

幼虫の内臓部分を取り除く

調理前に幼虫の内臓部分を取り除く下処理を行うと、蜂の子料理がより美味しくなります。

(1) 蜂の子の幼虫を軽く茹でます。

(2) 幼虫の先端を軽く千切るか、包丁で軽く切れ目を入れます。

(3) 指でつまんで、内臓部分を押し出すようにして取り除きます。

以上のような方法で、幼虫の内臓部分を取り除けます。蜂の子をあらかじめ下茹でしておかないと、内臓を取り出す際に体液が流れ出してしまいます。
炒め物などの場合は、よく火を通すと内臓部分が外に飛び出してくるため、その段階で取り除く方法もあります。

まとめ

蜂の子は珍味としても知られ、とても淡白で上品な味をしています。調理法としては、有名な佃煮や甘露煮のほか、炒め物、揚げ物、炊き込みご飯といった調理法が一般的です。これらの料理は、蜂の子があれば家庭でも簡単に作ることができます。生の蜂の子を調理する場合は、幼虫の下処理をすると料理がさらに美味しくなります。
栄養豊富で健康に役立ち、味も美味しい蜂の子を、いちど調理して食べてみることをお勧めします。

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