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蜂の子に含まれる栄養素

蜂の子は、古くから身体を若く健康な状態に保つ効果があるとされ、健康食品として珍重されてきました。
現代の栄養学の観点からも、蜂の子の栄養素がもつ多くの健康増進効果が確認されています。
今回は、蜂の子に含まれる栄養成分について解説します。

蜂の子には身体に役立つ栄養素が豊富

蜂の子には主要栄養素として、100グラム当たりタンパク質9.4g、炭水化物8.0g、脂質4.7gが含まれています。
蜂の子のカロリーは100g当たり111.9kcalです。

蜂の子には、19種類のアミノ酸、8種類のビタミン、8種類のミネラル、8種類の脂肪酸が含まれています。
これら豊富な栄養素には、それぞれ身体の健康に役立つ効果があります。

蜂の子に含まれるアミノ酸

蜂の子にはアミノ酸が豊富

蜂の子は古くから貴重なタンパク源として親しまれ、タンパク質を構成するアミノ酸が豊富に含まれています。
人が身体で合成できず、食品から摂取する必要のあるアミノ酸を必須アミノ酸といいます。蜂の子には、9種類ある必須アミノ酸のすべてが含まれています。

蜂の子はアミノ酸のバランスが良い

必須アミノ酸は、一種類だけを大量に摂取しても有効利用されず、全種類をバランス良く摂取する必要があります。

蜂の子のアミノ酸スコアは100

食品に含まれる必須アミノ酸のバランスを評価するアミノ酸スコアという指標があり、蜂の子のアミノ酸スコアは最高値の100です。蜂の子は身体に欠かせない必須アミノ酸がバランス良く含まれており、これらを効率的に利用できます。

スポーツ栄養学でも注目されている

蜂の子のアミノ酸バランスはスポーツ栄養学でも注目されています。蜂の幼虫の分泌液に含まれるアミノ酸のバランスを参考にして、持久力を高める効果を狙ったスポーツ用飲料が開発・販売されています。

蜂の子に含まれるアミノ酸の種類

蜂の子には、以下の19種類のアミノ酸が含まれています。

必須アミノ酸

  • バリン
  • ロイシン
  • イソロイシン
  • リシン(リジン)
  • フェニルアラニン
  • トレオニン
  • メチオニン
  • ヒスチジン
  • トリプトファン

非必須アミノ酸

  • グルタミン酸
  • アスパラギン酸
  • プロリン
  • アラニン
  • グリシン
  • チロシン
  • アルギニン
  • セリン
  • シスチン

含硫アミノ酸

  • タウリン

蜂の子に含まれるアミノ酸の効果

蜂の子に含まれる19種類のアミノ酸には、それぞれ身体の健康に役立つ効果があります。主なものには、以下が挙げられます。

  • 筋肉増加
  • 血行促進
  • ストレス軽減
  • 睡眠の質を高める
  • 美しい肌や髪をつくる
  • 免疫力向上
  • 生活習慣病の予防
  • 認知症の予防

これらの効果をもたらす成分を具体的にみていきましょう。

筋肉増加

アミノ酸は筋肉を構成する主成分です。特にバリン・ロイシン・イソロイシンは筋肉に含まれるアミノ酸のうち約35%を占めます。筋肉は運動中にエネルギーが不足すると、自らを分解してエネルギーとして利用します。バリン・ロイシン・イソロイシンにはこうした筋肉の分解を防ぐ働きがあり、筋肉の増加・維持に役立ちます。蜂の子には、これらをはじめとした筋肉を構成するアミノ酸が豊富に含まれており、筋肉の増加を助けます。

血行促進

アルギニンとグリシンには血管を拡張する作用があり、血行促進に役立ちます。
血行は身体の健康と深く関わっています。例えば、蜂の子は耳鳴りの症状改善に役立つことで有名ですが、これは蜂の子が内耳の血行を促進して耳の組織を健康に保つことと関係しています。血行が良くなると肌や頭皮の新陳代謝が活発になり、美しい肌や髪の形成にも役立ちます。

ストレス軽減

フェニルアラニン、トリプトファン、メチオニン、チロシンは、ストレス軽減に役立ちます。これらのアミノ酸は、ストレスへの対処に必要な脳の神経伝達物質を生成するのに必要で、精神の安定に役立ちます。蜂の子のストレス軽減効果は、大学病院の研究でも確認されています。

睡眠の質を高める

グリシン、トリプトファン、セリンには、質の良い睡眠を促す効果があります。これらの成分には、寝つきを良くする効果や、睡眠のサイクルを整えて深い睡眠を促す効果があることが実験で確認されています。

美しい肌や髪をつくる

蜂の子に含まれるアミノ酸は、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチン、髪を構成するケラチンなどのタンパク質を生成するための材料になります。蜂の子の摂取はこれらのタンパク質の生成を促進して、美しい肌や髪をつくります。
蜂の子のストレス軽減効果、睡眠の質を高める効果は、身体の機能を調整する自律神経のバランス調整や血行促進に役立ちます。これらは肌や頭皮の細胞を健康に保ち、新陳代謝を活発にすることで、美しい肌や髪の形成を助けます。

免疫力向上

免疫機能の基礎となる免疫細胞やウイルスに対抗するための抗体などの物質はタンパク質で出来ています。タンパク質を制限した極端なダイエットは、免疫力を低下させることが知られています。蜂の子には免疫機能に必須のタンパク質が豊富です。
アルギニンには、免疫細胞のひとつマクロファージの働きを補助して、免疫力を高める作用があります。

生活習慣病の予防

トレオニン、メチオニン、タウリン、プロリン、アラニンには、脂質の代謝に重要な肝臓の機能を補助する働きがあります。これらの成分は脂質の代謝を促し、血液中の悪玉コレステロール値を低下させることで、動脈硬化や高脂血症などの生活習慣病を予防します。

認知症の予防

ナイアシン、メチオニン、グルタミン酸、セリンには、認知症の予防効果があるとされています。これらの成分は脳の情報伝達を活発にする働きがあり、アルツハイマー病などの認知症の予防に効果的とする研究報告があります。

以上のように、蜂の子に含まれるアミノ酸には数多くの健康効果があります。蜂の子にはアミノ酸以外にも、ビタミンやミネラルなど健康に役立つ栄養素が豊富に含まれています。

蜂の子に含まれるビタミン

蜂の子には、身体の健康に不可欠なビタミンが含まれています。

多くの健康効果をもつビタミンC

蜂の子には多くの健康効果や美容効果をもつことで有名なビタミンCが含まれています。

ビタミンCの効果

日々の呼吸で体内に発生し、増えすぎると細胞を老化させる活性酸素という物質があります。ビタミンCにはこの活性酸素を中和する抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ働きがあります。
ビタミンCは、肌の弾力を保つコラーゲンの生成に必須です。シミやソバカスの原因となるメラニン色素の生成を抑える働きもあり、白く美しい肌を保つのにも効果的です。
ビタミンCにはウイルスの増殖を防ぐインターフェロンという物質の生成を促進する作用があり、免疫力の向上にも役立ちます。

代謝に必須のビタミンB群

蜂の子には、糖・脂質・タンパク質の代謝に不可欠なビタミンB群が含まれています。
ビタミンB群は「代謝ビタミン」と呼ばれ、栄養素をエネルギーに変換するのに必須です。

糖の代謝に必須のビタミンB1

ビタミンB1は、糖をエネルギーに変換するのに役立ち、白米を主食とする日本人にとって重要な栄養素です。不足すると糖がエネルギーに変換されずに、乳酸などの疲労物質として体内に残ります。
ビタミンB1には中枢神経や末梢神経の働きを正常に保つ働きもあり、手足のしびれや運動能力の低下といった欠乏症状もあります。

脂質の代謝に不可欠なビタミンB2

ビタミンB2は、糖・脂質・タンパク質の代謝に重要な役割を果たします。タンパク質の合成にも関わっており、皮膚や粘膜、爪などの健康維持にも必須です。
ビタミンB2は特に脂肪の代謝と深く関連しており、血液中のコレステロール値を下げる効果があるため、肥満や生活習慣病の予防に役立ちます。

皮膚の健康を維持するナイアシン

ナイアシンは、栄養素をエネルギーに変換する酵素の働きを助けます。ナイアシンはホルモンの生成にも関わっており、皮膚や粘膜の健康維持に重要な役割を果たします。ナイアシンが不足すると、皮膚炎や神経障害、下痢などの胃腸障害が起こります。

動脈硬化予防とストレス軽減にパントテン酸

パントテン酸は、エネルギー代謝に関わる100以上の酵素の働きに関わり、代謝を促進する働きがあります。血液中の善玉コレステロールの生成を促す効果もあるため、動脈硬化予防に役立ちます。また、ストレス時に分泌されるホルモンの働きを助ける作用もあり、ストレス軽減に役立ちます。

赤血球を増やすピリドキシン

ピリドキシンはタンパク質の代謝に関わるほか、血液を構成する赤血球の生成を促進する作用があります。動脈硬化の原因となるホモシステインと呼ばれる物質を身体から取り除く作用もあり、身体の血液循環に深く関わっています。

皮膚や髪の健康にビオチン

ビオチンは、糖とタンパク質の代謝や、タンパク質の合成に関わり、皮膚や髪の健康維持に欠かせません。ビオチンが不足すると、皮膚炎や脱毛症状などが起こります。

認知症予防にコリン

コリンはビタミンB群の仲間に分類される物質です。コリンは体内でアセチルコリンを生成する材料になります。アセチルコリンは神経の情報伝達を助け、アルツハイマー型認知症の予防に役立つとされています。

蜂の子には主に水溶性ビタミンが含まれている

以上のように、蜂の子にはビタミンC、ビタミンB群が含まれています。これらのビタミンは水に溶けやすい性質をもっており、水溶性ビタミンと呼ばれます。蜂の子の成分調査によっては、ビタミンAなどの脂肪に溶けやすい脂溶性ビタミンが蜂の子に含まれているとする調査結果もあります。しかし、そうした調査でも含有量は少なく、保存や調理の過程で添加された可能性もあるため、ここでは脂溶性ビタミンを蜂の子成分に含めません。

蜂の子に含まれるミネラル

蜂の子には、鉄やカルシウムなど身体の健康に役立つミネラルが豊富に含まれています。

身体の各機能に不可欠な亜鉛

蜂の子には、身体の様々な機能に関わる亜鉛が含まれています。
亜鉛は、細胞の新陳代謝に関わる200以上の酵素に関係し、身体の成長に欠かせません。味覚を正常に保つ効果、抜け毛を予防する効果、男性機能に重要なホルモンの分泌を促進する効果などもあり、身体の健康維持に必須のミネラルです。
亜鉛は、動物性タンパク質やビタミンCと一緒に摂取すると吸収率が上がるという特徴があります。これらが含まれている蜂の子は、亜鉛摂取に適しています。

貧血を予防する鉄

鉄は赤血球を構成するヘモグロビンの材料になり、血液が身体の各組織に酸素を運搬するために必要です。鉄が不足すると貧血になることがよく知られています。運動機能や認知機能の低下、免疫機能の低下といった欠乏症状もあります。
蜂の子に含まれる鉄はヘム鉄と呼ばれ、野菜などに含まれる非ヘム鉄よりも体内への吸収率が高いという特徴があります。蜂の子は鉄分の摂取に適した食品です。

赤血球生成に必要な銅

銅は赤血球の生成に重要な役割を果たします。銅は、赤血球生成の際に鉄を利用可能な形に変換する働きがあり、銅が不足していると鉄が有効利用されません。銅欠乏性貧血という貧血のタイプもあります。
銅は身体の機能に関わる多くの酵素の構成成分であり、免疫細胞の機能を補助する効果や、成長を促進する効果、髪や肌の健康を保つ効果もあります。

骨をつくるカルシウム

カルシウムは骨や歯の材料です。蜂の子に同じく含まれるリンやマグネシウムとともに、丈夫な骨の形成に役立ちます。
カルシウムは筋肉の収縮にも関わり、心臓など身体の各組織の機能に欠かせない成分です。
カルシウムには、神経の情報伝達を正常に保つ効果や、興奮を鎮めてストレスを軽減する効果もあります。

酵素の働きを補助するマグネシウム

マグネシウムは、カルシウムやリンとともに骨や歯をつくる材料になります。
マグネシウムは糖・脂質・タンパク質の代謝にも深く関係していて、体内で働く約300種類の酵素の働きを補助しています。マグネシウムには動脈を弛緩させて血圧を下げる効果もあり、高血圧などの生活習慣病の予防・改善に役立ちます。
マグネシウムには脳や神経の情報伝達を正常に保ち、興奮を抑える効果もあります。

骨や歯をつくるリン

リンは骨や歯の主成分で、体内のリンの85%が骨や歯の材料になっています。残りの15%は筋肉や脳などに含まれ、身体の中にエネルギーを蓄える役割があります。リンには神経の伝達や筋肉の収縮を補助する働きもあり、正常な身体機能の維持に不可欠です。

身体の水分調整にカリウム

カリウムには、身体に水分を保持する働きのあるナトリウムと反応して、ナトリウムを体外に排出する作用があります。カリウムは身体の水分調整に役立つことで、むくみの予防・改善に効果的です。ナトリウムの過剰摂取は高血圧の原因になるため、カリウムは高血圧の予防にも役立ちます。

塩分摂取で過剰になりがちなナトリウム

蜂の子には、塩分として摂取されるナトリウムも少量含まれています。蜂の子のナトリウム含有量は100g当たり12.8mgで、カリウムは100gあたり269mg含まれています。通常の食生活で過剰になりがちなナトリウムをカリウムが排出するため、蜂の子は身体の塩分量の調整に役立ちます。

蜂の子に含まれる脂肪酸

蜂の子には8種類の脂肪酸が含まれています。

脂肪酸の役割

脂肪と聞くと悪いイメージをもつ人がいるかもしれませんが、脂肪酸は身体に欠かせない栄養素です。
脂肪酸は人の身体にとって重要なエネルギー源で、細胞や組織の生体膜を構成する役割もあります。

蜂の子に含まれる脂肪酸のうち、最も割合の大きいものがオレイン酸で、約半分を占めます。
オレイン酸はオリーブオイルや魚などに多く含まれる不飽和脂肪酸で、血液中の悪玉コレステロール値を下げる働きがあります。
蜂の子には、良質な脂肪酸が含まれています。

蜂の子は健康に役立つ栄養成分が豊富

蜂の子に含まれる栄養素とその健康効果をみてきました。
蜂の子には滋養強壮効果をもつ栄養素が豊富に含まれ、健康増進にとても効果的です。
丈夫な体をつくって健やかな毎日を送るために、蜂の子を日々の生活に取り入れていくことをお勧めします。

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