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蜂の子という食品の安全性

古くから滋養強壮に効果的とされてきた「蜂の子」。蜂と聞くと毎年死者を出している蜂の毒を連想して、不安になる方がいるかもしれません。
蜂の子は毒の心配のない安全な食品ですが、健康食品として口に入れるものですし、安全性は気になるところです。

今回は、蜂の子の安全性について解説します。

蜂の子には副作用がない

蜂の子は薬ではなく食品なので、副作用はありません。

昔の薬学書では「上品」に位置付けられている

2000年ほど前に記された中国最古の薬学書「神農本草経」では、蜂の子は非常に優れた薬とされ、最高ランクの「上品」に位置づけられています。
上品は、命を養う効果があり、無毒で長期間服用しても害がないとされる薬です。古くから、蜂の子の健康効果と安全性が高く評価されていたことがわかります。

蜂の子に含まれる成分には多くの健康増進効果があります。これらの成分を薬品ではなく、副作用の心配がない食品から摂取できるのが、蜂の子の大きな利点です。

蜂の子は毒の心配がない

蜂と聞くと、毒を連想して食べるのをためらう方がいるかもしれませんが、蜂の子には毒がありません。
蜂の針は、卵を産み付けるためのメスの生殖器が変化したものです。生殖器が未発達の幼虫である蜂の子には、毒も毒針もありません。

毒を持った成虫は大丈夫?

体内に毒をもった蜂の成虫を食用にする場合、煮る、焼く、酒に漬けるなど調理してから食べることがほとんどです。蜂の毒は加熱処理や、アルコールに長期間漬けることで変性して無毒化されます。蜂の子や蜂を食べる上で、毒の心配はありません。
仮に、体内に毒が残った成虫を食べても、毒が問題になることはほとんどないといわれています。蜂の毒はアミン類・ペプチド類など、主にタンパク質で構成されていて、口から摂取した場合、消化液で分解されます。口や食道が傷ついていて毒が分解されずにそのまま体内に混入してしまうなどの特殊なケースを除けば、毒は問題になりません。

蜂の子はごく稀にアレルギーを起こす

蜂の子に副作用や毒の心配はありませんが、アレルギーに対しては注意が必要です。
アレルギーは、食物に含まれる特定のタンパク質に対して身体の免疫機能が過剰に反応することで起こります。
蜂の子にはタンパク質が豊富に含まれており、卵・小麦・大豆などタンパク質を含む他の食品と同じく、アレルギーに対する注意が必要です。

また、蜂の子アレルギーの可能性を高めるいくつかの要因があります。

蜂に刺された経験がある人は注意

蜂に刺されたことがある人は、蜂の子でアレルギーを起こす可能性が高くなると考えられています。
蜂の毒は主にタンパク質で構成されていて、蜂に刺されると、このタンパク質を身体から排除するための抗体が作られる場合があります。この抗体が作られた状態で蜂の子を食べると、アレルギー反応が起こる場合があります。
過去に蜂に刺された経験があるからといって、必ず蜂の子アレルギーが発生するとは限りません。蜂に刺されたことのある多くの人が、蜂の子を問題なく食べています。不安な場合は、少しずつ蜂の子を食べて身体の様子を見るなど工夫しましょう。
蜂の毒に対するアレルギーは病院でも確認できます。不安な場合は、皮膚検査や血液検査を受けるのもひとつの手です。

甲殻類アレルギー・喘息の人は摂取を控える

甲殻類アレルギーのある人や喘息の経験がある人は、蜂の子アレルギーの可能性が高まるため、蜂の子の摂取を控えるべきです。
甲殻類アレルギーの原因は、甲殻類に含まれるトロポミオシンと呼ばれるタンパク質です。トロポミオシンは蜂などの昆虫にも含まれており、構成が甲殻類のそれと似ています。このため、甲殻類アレルギーを起こす抗体が蜂のトロポミオシンに反応して、蜂の子アレルギーの原因になる場合があります。
喘息の場合もトロポミオシンが問題になります。喘息の原因のひとつに、ハウスダストに含まれたダニやゴキブリのタンパク質があります。ダニやゴキブリにもトロポミオシンが含まれており、これらに対する抗体が蜂の成分に反応する恐れがあります。
甲殻類アレルギーや喘息が必ず蜂の子アレルギーを起こす訳ではありませんが、アレルギー反応を防ぐために、甲殻類アレルギーや喘息の人は蜂の子の摂取を避けるべきです。

薬品の混入に注意すると安心

蜂の子自体の成分に問題がなくても、他の要因で安全性が低下する場合があります。

産地の自然環境の影響

蜂の子は自然から採取される食品です。そのため、採取した場所の自然環境に影響を受けます。
例えば、農薬汚染や土壌汚染などがあった場合、その土地で採れた蜂の子に薬品などが混入している場合があります。
蜂の子を購入する際は、産地を確認しましょう。

原料に薬品が混入する可能性

流通している蜂の子製品には、海外から蜂の子の粉末などを輸入して作られているものが多く、飼育に使用された薬品や農薬が混入している可能性もあります。
蜂の子サプリなどを購入する場合は、メーカーのホームページなどを調べて、原料に薬品が混入していないか検査が行われていることを確認しましょう。
こうした検査がしっかりと行われている製品なら、薬品混入の心配がなく安心して服用できます。

蜂の子サプリの製造工程や添加物も確認

サプリは製造元を調査

蜂の子をサプリなどで摂取する場合、その製造工程で衛生管理などが適切に行われているかの確認も重要です。蜂の子の成分に問題がなくても、製造工程で異物が混入していては安全性が下がってしまいます。
サプリによっては、医薬品に準じた高い製造管理基準に基づいて生産を行っているメーカーもあります。メーカーの製造基準を調べて、異物混入などの危険性がないことを確認してからサプリを購入すると安心です。

サプリは添加物を確認

蜂の子を使ったサプリメントは多数販売されており、その中には蜂の子以外の成分が配合されているものが数多くあります。蜂の子サプリを購入する場合は、こうした蜂の子以外の成分を確認することも重要です。
蜂の子の成分自体に問題がなくても、添加された成分がアレルギーなどを引き起こす可能性があります。病気の治療などで薬を服用していた場合、サプリの成分が薬の成分と反応して、薬の効果が抑えられてしまうケースもあります。
蜂の子サプリを購入する際は、蜂の子以外に添加されている成分を調べて、アレルギーなどの悪影響がないか確認しましょう。薬を飲んでいる場合は、必ず医師に相談して、サプリを飲んでよいか判断を仰いでください。

安全性を確認して蜂の子を購入

蜂の子は副作用や毒の心配がなく、基本的に安全に食べられる食品です。
ただし、他のタンパク質を含む食品と同様に、アレルギーに対する注意が必要です。
蜂の子成分に問題がない場合でも、産地や製造工程、添加物によって、自分の身体に悪影響がある成分が混入している可能性があります。
蜂の子や蜂の子サプリを購入する際は、産地やメーカー、添加物の内容をよく確認して、安全性を確かめてから購入することが重要です。

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