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世界中で食べられている蜂の子

蜂の子は、滋養強壮に効果的な健康食品として知られています。
蜂の子と人類の関わりはとても古くから続いており、古代から世界中で食料や薬として利用されてきました。

世界各地で一般的な昆虫食

蜂の子やイナゴなどの昆虫を食べる昆虫食は、世界中の各地で食文化として根付いています。

世界で食用にされる昆虫は1400種類

アジアの29カ国、南北アメリカの23カ国で昆虫が食されているという調査報告があります。食用にされる昆虫の種類も豊富で、アフリカの36カ国では少なくとも527の昆虫が食べられており、世界で食用にされる昆虫は1,400種類にのぼるといわれます。

蜂の子はこうした昆虫食の代表例であり、蜂の子は世界中で食べられています。

蜂の子が食べられていることで有名な国

蜂の子は世界各地で食べられており、タイ、ベトナム、メキシコ、エクアドル、中国、ラオス、ミャンマー、カンボジアなどが、蜂の子を食べる習慣がある主な国として知られています。

東南アジア諸国

タイやベトナムなどの東南アジア諸国では、昆虫食が一般的です。これらの国では、屋台などの店頭に多くの昆虫が並びます。特にタイでは蜂の子は一般的な食材で、一流ホテルのメニューにも使われています。蜂の巣ごとソースをかけてバナナの葉でくるみ、それを蒸し焼きにしたタイの家庭料理もあり、身近な食材として蜂の子が食べられています。

中国

中国では、古くから蜂の子が食料や薬として利用されてきました。
中国東北部では養蜂が盛んで、蜂蜜の生産に必要のないオス蜂の幼虫を中心に、蜂の子が一般的に食べられています。中国東北部では、油でよく炒め、塩などのシンプルな味付けで蜂の子を調理するのが一般的です。
中国雲南省では、蜂の子はご馳走のひとつで、結婚式などの祝いの席の食事に蜂の子の炊き込みご飯が並ぶこともあります。中国雲南省では、蜂の子だけでなく、蜂の成虫も素揚げなどで食べられています。

ルーマニア

ルーマニアでは養蜂が盛んで、蜂の子も健康食品として食べられています。ルーマニアではミツバチ産品を利用したアピセラピーと呼ばれる病気などの治療法が行われており、蜂の子もミツバチ産品のひとつとして利用されています。

蜂の子は古くからの伝統食

各地の遺跡から発見されている

文明が発展するずっと以前から、蜂の子などの昆虫は人間の食料として利用されてきました。各地の遺跡から人糞の化石が発見され、こうした化石の分析から、太古の人類が昆虫を食べていたことが明らかになっています。最も古い例では、150万年前に東アフリカで蜂の子が食べられていたとする研究報告があります。

蜂蜜も古くから採取されている

蜂蜜の採取の歴史に関しても研究が行われており、1万年前にはすでに蜂蜜の採取が始まっていたことが確認されています。スペインの遺跡の壁画に、蜂の巣を採取する女性の姿が描かれており、この壁画は煙を使って蜂を気絶させる方法を使っていたことも伺わせています。こうした遺跡などから、古くから蜂の巣の採取が世界各地で行われていたことが分かっています。蜂の子は貴重な食料となるため、蜂蜜とあわせて蜂の子の採取も行われていたと考えられています。

蜂の子は古代から人間の食料として利用されており、蜂の子を食べる習慣は世界各地に残る食文化として現在も続いています。

古代中国では薬として利用された蜂の子

古代中国では、蜂の子は食料だけでなく、薬としても利用されていました。

中国の薬学書に記述がある

約2000年前に記された中国最古の薬物書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』に蜂の子の記載があり、内臓機能の改善効果や美肌効果、老化防止効果などがある優れた薬とされています。

中国の明時代に記された薬物書『本草綱目』にも蜂の子の記載があり、黄疸や風疹にも効果的な薬として紹介されています。『本草綱目』は江戸時代に日本にも輸入され、日本の漢方医学にも影響を与えています。

蜂の子は薬としても古くから利用され、人の生活と密接に関係してきました。

蜂の子を食べることを禁止している宗教もある

蜂の子を古くから貴重な食料として利用している国や地域が多くある一方で、蜂の子などの昆虫食を禁止している宗教もあります。
これらの宗教が主流の地域では、蜂の子は食べられていません。

ユダヤ教における禁止

ユダヤ教は、蜂の子を食べることが禁止されている宗教のひとつです。ユダヤ教にはカシュルートと呼ばれる食事規定があり、食べてよいものと悪いものが細かく決まっています。昆虫の中ではイナゴやバッタなど、ごく一部のみが食べることを許されており、蜂や蜂の子の摂取は固く禁じられています。

イスラム教における禁止

イスラム教でも、蜂の子を食べることは禁止されています。アリや蜂などの昆虫類が広く禁止されている一方で、バッタを食べることは明確に許可されています。預言者ムハンマドの言行録にも、ムハンマドがバッタを食べて遠征を行ったことが記されています。

蜂の子は世界の伝統食

蜂の子は、日本だけでなく世界各地で広く食べられています。
蜂の子を含む昆虫食は、数多くの国や地域で行われており、古代から続く人類の食文化でもあります。

豊富な栄養素を含み、健康増進効果のある伝統食の蜂の子を、いちど食べてみることをお勧めします。

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