蜂の子を調理する前の下準備

古くから滋養強壮に効果的な健康食品として食べられてきた蜂の子。蜂の子の産地や通販で未加工の蜂の子を手に入れて自分で調理する場合、調理を行う前の下処理によって味が大きく変わります。せっかく貴重な蜂の子を食べるのですから、なるべく美味しく食べたいもの。今回は蜂の子を調理する前の下準備について解説します。

巣から蜂の子を取り出す

蜂の子の産地では、蜂の子が巣に入った状態で売られていることがあります。蜂の子を巣ごと手に入れた場合は、ピンセットなどで巣から幼虫やサナギを取り出す必要があります。蜂の子は柔らかいので、潰さないように気をつけます。サナギが入っている部屋には白い膜がかかっているので、ハサミやカッターなどで剥がしながら取り出します。
取り出した蜂の子には巣の破片などが付着しているので、流水や塩水で洗い、ザルやキッチンペーパーを使って水気を取ります。
蜂の子には、幼虫、サナギ、ほぼ成虫の姿をした羽化直前の個体が含まれています。このうち、幼虫の下処理が重要で、蜂の子の味や食感に影響します。

幼虫の内蔵を取り出す

幼虫の体の中心には、黒い棒状の内臓部分があります。この内臓には、幼虫のエサになった昆虫の殻や幼虫の排泄物が含まれており、食感が悪く苦味などのクセがあります。蜂の子の幼虫をより美味しく食べたい場合は、この内臓を取り除く必要があります。
内臓を取り除く場合は、軽く下茹でしてから、ひとつずつ手作業で取り出す方法があります。
10分程度茹でるかフライパンで炒めるなど、よく火を通すと内蔵部分が外に出てくるので、その状態で取り除く方法もあります。
よりクセをなくしたい場合は、生のうちに内臓を取る方法もあります。この場合、蜂の子の体は茹でた状態よりも柔らかく、処理に手間がかかります。
サナギ以降の個体にはこうした内臓の内容物がないため、内臓を取り除く下処理は必要ありません。

サナギに内臓部分がない理由

サナギになる蜂以外の昆虫にも当てはまりますが、幼虫はサナギになる時点で体内から排泄物や余計な水分をすべて排出します。サナギの段階で体の大改造が行われるため、こうした内容物が邪魔にならないようにするためです。蜂の幼虫は、生涯でこの一回しか排泄を行いません。このため、幼虫には排泄物などが貯まった大きな内臓部分があり、サナギにはそれがありません。

下処理した蜂の子を調理

下処理が終わった蜂の子には、佃煮、バター炒め、唐揚げ、炊き込みご飯など、様々な調理法があります。幼虫、サナギ、羽化直前の個体は、それぞれ食感や味が異なります。一緒に混ぜて調理してもいいですし、分けて調理してそれぞれの味の違いを楽しむのもお勧めです。幼虫を調理する前のひと手間は、こうした料理をさらに美味しくしてくれます。

下処理で蜂の子はさらに美味しくなる

蜂の子には、幼虫やサナギといった成長段階が異なる個体が混ざっています。幼虫は内臓部分を取り除くと食感や味が良くなり、より美味しく食べられます。滋養強壮に効果的で、なかなか手に入らない貴重な食材の蜂の子。美味しく食べるために、丁寧な下処理を行うことをお勧めします。

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