蜂の子とローヤルゼリーは何が違う?

健康食品として有名な「蜂の子」と「ローヤルゼリー」。どちらも蜂が関係している食品で、身体に嬉しい効果が豊富ですが、違いが分かりにくいと感じている方も多いはず。今回は、蜂の子とローヤルゼリーの違いや、含まれる成分について解説します。

蜂の子とは

蜂の子は、その名の通り蜂の子供です。蜂の幼虫やサナギが蜂の子の主なもので、中には羽化直前の個体も含まれています。食用として流通している蜂の子の多くは、クロスズメバチやスズメバチなどの肉食のハチの幼虫です。ミツバチの幼虫も蜂の子として食べられているほか、蜂の子を使ったサプリメントの材料として広く利用されています。
蜂の子には多くの滋養強壮効果があり、特に耳鳴り症状の予防・改善効果で知られています。

ローヤルゼリーとは

ローヤルゼリーは、ミツバチの女王バチ専用の食料です。ミツバチの若い働きバチが花粉や蜂蜜を食べて体内で分解・合成し、ローヤルゼリーを作り出します。女王バチになる幼虫や成虫になった女王バチだけが、生涯ローヤルゼリーを食べ続けます。女王バチはローヤルゼリーのおかげで、働きバチと比べて体の大きさが2~3倍、寿命が30-40倍にもなります。
ローヤルゼリーは、乳白色でクリーム状の見た目をしています。こうした形状と、発酵食品のような特徴的な酸味があることから、多くの場合カプセルや錠剤の形で販売されています。
ローヤルゼリーは女王バチ専用の食料で、採取量が限られています。このため、ローヤルゼリーが含まれた製品は値段が高くなりがちです。

蜂の子の成分

蜂の子には、19種類のアミノ酸、8種類のビタミン、8種類のミネラル、8種類の脂肪酸が含まれています。蜂の子は古くから貴重なタンパク源として珍重されており、タンパク質を構成するアミノ酸が特に豊富に含まれています。人が身体で生成できず、食品から摂取する必要のあるアミノ酸を必須アミノ酸といいます。蜂の子にはこの9種類ある必須アミノ酸のすべてが含まれています。

ローヤルゼリーの成分

ローヤルゼリーには、19種類以上のアミノ酸、9種類のビタミン、8種類のミネラル、4種類の糖類が含まれています。この他、ローヤルゼリーにしか含まれていないデセン酸という脂肪酸の一種が含まれています。
蜂の子と同じく、ローヤルゼリーにも9種類の必須アミノ酸がすべて含まれています。

蜂の子成分とローヤルゼリー成分の違いと効果

蜂の子とローヤルゼリーの成分には共通点が多く、どちらもアミノ酸、ビタミン、ミネラルの種類が豊富です。
蜂の子に含まれていてローヤルゼリーに含まれない成分には、ビタミンCとオレイン酸などの脂肪酸が挙げられます。ローヤルゼリーに含まれていて蜂の子に含まれていない成分には、葉酸、ビタミンB12、デセン酸、エネルギーになる糖類が挙げられます。
両者の違いになるこれらの成分の効果をみていきましょう。

蜂の子に含まれるビタミンCの効果

ビタミンCは蜂の子に含まれており、ローヤルゼリーには含まれていません。ビタミンCには様々な健康効果があります。

美肌効果・関節痛の予防

ビタミンCはコラーゲンの生成に必要です。コラーゲンは肌のハリや弾力の維持に重要な役割を果たします。コラーゲンは関節の軟骨の主成分でもあり、ビタミンCの摂取は関節痛の予防にも役立ちます。ビタミンCには、シミ・ソバカスの原因となるメラニン色素の生成を抑える働きもあるため、肌の美白にも役立ちます。

免疫力の向上

ビタミンCには白血球の働きを活発にする作用があります。体内での生成にビタミンCとアミノ酸が必要なコラーゲンは、細胞の壁を強くするのに役立ち、病原菌の体内への進入を防ぎます。ビタミンCには、ウイルスの増殖を防ぐ作用のあるインターフェロンの分泌を促進する働きもあります。これらの効果により、ビタミンCは免疫力の向上に役立ちます。

ストレス対処を助ける

ストレスを受けると、ストレスに対抗するために副腎皮質ホルモンやアドレナリン、ドーパミンといった物質が分泌されます。ビタミンCはこれらの生成に必要で、ストレス時の気力や集中力の維持を助けます。ストレス時にはビタミンCが通常より多く必要です。

抗酸化作用

ビタミンCには、体内の活性酸素を無害化する抗酸化作用があります。活性酸素は日々体内で生成されますが、増えすぎると細胞の老化を促進し、動脈硬化や白髪の原因になります。ビタミンCは増えすぎた活性酸素を中和して、細胞の老化防止に役立ちます。

蜂の子に含まれる脂肪酸の効果

蜂の子には、ローヤルゼリーに含まれていない8種類の脂肪酸が含まれています。脂肪と聞くと健康に悪い印象があるかも知れませんが、脂肪酸は重要なエネルギー源であり、血液や生体膜の構成に欠かせない成分です。
蜂の子に含まれる脂肪酸のうち、最も含有量が多いものがオレイン酸です。オレイン酸はオリーブオイルやアーモンドなどに多く含まれる成分で、血液中の悪玉コレステロール値を低下させる効果があります。この効果により、オレイン酸は動脈硬化や高血圧の予防に役立ちます。

ローヤルゼリーに含まれる葉酸の効果

ローヤルゼリーには葉酸が含まれており、蜂の子には含まれていません。葉酸は水に溶けやすい水溶性ビタミンの一種で、ビタミンB群に分類されます。
葉酸は赤血球の生成に深く関わり、赤血球のもとになる赤芽球の生成を補助する働きがあります。赤血球の生成を促進するため、葉酸は貧血予防に効果的です。
葉酸には、DNAなどの核酸やタンパク質の合成を行う酵素を活性化する働きがあり、新陳代謝や身体の成長を促進します。動脈硬化の原因となるホモシステインというアミノ酸をメチオニンなどに変換する働きもあり、脳卒中や心臓疾患の予防にも役立ちます。

ローヤルゼリーに含まれるビタミンB12の効果

ビタミンB12は水溶性ビタミンの一種で、葉酸と同じく赤血球の生成に重要です。ビタミンB12が不足すると細胞分裂が上手くいかず、赤血球のもとになる赤芽球が成熟できずに死んでしまいます。このため、ビタミンB12も葉酸と同じく、貧血の予防・改善に効果的です。
ビタミンB12には、DNAの合成の際に必要な葉酸の働きを補助する効果があり、ビタミンB12が不足すると葉酸が効率的に利用できなくなります。この働きにより、ビタミンB12は新陳代謝や身体の成長を助けます。

ローヤルゼリー特有のデセン酸の効果

デセン酸は、ローヤルゼリーだけに含まれる特有の成分で、脂肪酸の一種です。
デセン酸は女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをするため、女性ホルモンの分泌が急激に低下することによって起こる更年期障害の症状改善に効果的です。デセン酸にはホルモンバランスの乱れを整える作用もあるため、肌荒れの予防や自律神経のバランス調整にも役立ちます。自律神経の乱れは、血行の悪化や耳鳴り、めまいなど様々な身体の不調を引き起こします。デセン酸はこれらの症状の予防・改善に役立ち、身体の健康維持を助けます。

ローヤルゼリーと蜂の子の効果

ローヤルゼリーと蜂の子には健康に役立つ多くの効果があり、その効果は大学などの研究機関でも確認されています。両者には共通する成分が多く、効能も似たものが多いです。

ローヤルゼリーの効果

研究機関などで確認されている主なローヤルゼリーの効果には、以下が挙げられます。

  • 筋力低下の予防
  • 高血圧や高脂血症の予防
  • 糖尿病予防
  • 骨粗しょう症の予防
  • 肩こりの症状改善
  • 冷え性の改善
  • 美肌効果
  • 耳鳴りの改善
  • 精神不安の改善

蜂の子の効果

蜂の子に関しても大学病院などで研究が行われ、めまいや耳鳴り症状の高い改善効果や難聴の予防・改善効果、ストレス軽減効果などが確認されています。
ローヤルゼリーに比べて、研究機関での蜂の子の研究は多くありませんが、上記ロイヤルゼリーの効果をもたらす成分の多くは蜂の子にも含まれており、蜂の子にも同様の健康効果があると考えられます。蜂の子成分がもたらす健康効果には、以下のようなものが挙げられます。

  • 耳鳴りやめまいの予防・改善
  • 筋肉増加
  • 血行促進
  • 美肌や美しい髪をつくる効果
  • ストレス軽減
  • 質の良い睡眠を促す
  • 免疫力向上
  • 生活習慣病の予防
  • 認知症の予防
  • 代謝の向上
  • 貧血予防
  • うつ病の予防・改善
  • 更年期障害の症状改善
  • 男性機能の向上

まとめ

蜂の子は蜂の幼虫やサナギで、ローヤルゼリーは女王バチの食料になる物質です。両者には共通した成分が多く、多くの健康増進効果があります。
蜂の子に含まれてローヤルゼリーに含まれない成分にはビタミンCと8種類の脂肪酸があり、ローヤルゼリーに含まれていて蜂の子には含まれない成分には葉酸、ビタミンB12、デセン酸があります。これらの成分が、蜂の子とローヤルゼリーの効果の違いを生み出します。 蜂の子とローヤルゼリーには、高い滋養強壮効果があります。両者の値段や含まれる成分をよく比べて、自分にあった健康食品を選ぶことをお勧めします。

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